【計画】
　日光方面の山行を何回か重ねるうちに、錫ヶ岳という山が気になりだした。 登山地図に道は載っていないが、ネットで調べると白根山から 皇海山 に抜けるルートとして歩かれていることがわかった。 そうなれば行くしかない。 錫ヶ岳ピストンとしても日帰りはきつそうなので、 湯元から登り、白根隠山あたりでテントを張り翌日山頂往復して下山との計画を立てた。

【山行記】

＜初日＞

　湯元バス停から車道を進む。 しばらく歩くと国境平への登山口。 ここから尾根まで樹林帯の急登となる。
尾根に出るとやや展望が開け、しばらく進むと国境平。 残雪あり。 ザックがいくつかデポしてある。

　国境平からよく締まった残雪を踏みしめて五色山へ。
五色山からは登山者多し。 白根山が大きく見える。

　五色山から前白根近辺はメインストリートのようで、多数の登山者とすれちがう。




　前白根山山頂には大きなケルンあり。 白根隠山は意外と近くに見える。 遠くは錫ヶ岳も。

　前白根からいったん下る。 避難小屋分岐から一般登山道を外れて白錫尾根へ。 登山客が間違って入り込まないように、白錫尾根方面の道には木の枝で通せんぼしてある。

　分岐からすぐに古びた小屋が現れる。 地震観測小屋らしいが、使っているのだろうか？

　なだらかな山頂の白根隠山北峰を越えて白根隠山着。 ここまで道標ないものの、明瞭な踏跡、テープあり。
ケルンの上に山名標識。

　山頂南側は平坦地が広がり、良いテン場。 山頂は風が強いが、平坦地に下りると風は弱くなる。 正面は中禅寺湖から男体山、女峰山にかけての展望が広がる。 平坦地にテントを設営。











　夕刻、綺麗な夕焼け。深夜、満天の星空。













＜２日目＞

　翌早朝、空が朱色に染まる。 明るくなるのを待って、テントを撤収。 メインザックは岩陰にデポし、サブザックで出発。








　白根隠山から急降下し、登り返すと白檜山。 ここまでも明瞭な踏跡あり。 山頂はテントがいくつか張れる平坦地。 周囲は疎林。

　木立の間から白根山、行く先の錫ヶ岳も見える。
遠く雲海の上には皇海山の山頂部がぽっかり浮かび上がっている。












　白檜山山頂から笹原を下る。 細いながら切り開きあり。 笹原を過ぎると樹林帯。 ■マーク、テープがこれでもか、というくらいに現れる。

　2296峰山頂付近は残雪で登山道不明。 ■マークに導かれて進む。 雪がよく締まっていて歩きやすい。

　2296峰から水場に向かう途中、犬づれのおじさんに出会う。 こんな時間にどこから来たのだろうか？

　間もなく、’水場’との標識がある平坦地に出る。 幕営適地。 焚き火跡もある。

　水場から最後の一登り。 錫ヶ岳に近づくにつれて藪っぽくなる。

　水場から45分ほどで錫ヶ岳山頂。
山頂標識がいくつか木にぶら下がっている。

　山頂は木立に囲まれて展望無いが、南方、東方に少し進むと展望が開ける。 東方には中禅寺湖と男体山、南方には遠く皇海山が望める。

　しばし佇み、来た道を戻る。 水場にも寄り道。 少々下ると残雪の下からちょろちょろと水が流れている。



　水場と2296峰との間で単独行のおじさん、2人組のおじさんたちと出会う。 単独行のおじさんは昨晩避難小屋泊まり、今朝5時に出てきたとのこと。 結局白錫尾根で出会ったのは合計4人。 好天の休日としてはこんなものか。






　白檜山を越え急登をこなして本日の始点に戻る。 メインザックに荷物を詰め込み、下山開始。

　一般登山道に出ると、途端に行きかう人が増える。 前白根山を越えて外山方向に下山。 登山道終点はスキー場。
スキー場脇につけられた道を下り、湯元に戻る。
次回は皇海山まで縦走かな？