【計画】
　さて次はどこの山に登ろうか、といつものように地図をながめる。 塩山から恩若峯を経て源次郎岳に至る尾根が面白そう。 帰りは差我塩鉱泉に出てしまえば後は車道歩き。 途中でバスかタクシーをつかまえられれば良し、最悪甲斐大和まで歩いてしまうという選択肢もある。 ということでトントン拍子に計画が決まった。

【山行記】
　塩山南口から車道を東に進む。 橋を渡ると果樹園の中を進むようになる。 農道を渡り、さらに果樹園の中を登っていくと、左手斜面から黒い犬が駆け降りてきた。 猟犬だろうか？ 下手から吼えかかる犬から逃れるように足早に進んだため、早くも息が切れる。 次第に道は細くなり、やがて舗装道路が途切れる。

　植林帯の山道をジグザグ登ってゆくと、尾根に合流する。 木立の間から奥秩父の白い峰々が見える。 尾根づたいに緩々と登ること15分ほどで小さなコル。 ここで木立に巻かれたテープの標識’恩若峯’に従ってほぼ直角に左折。 急坂をこなすと恩若峯。 木立に囲まれた小広い山頂。 展望効かず。 山頂標識が壊れている。




　源次郎岳へ。
尾根伝いに小さなピークを越えながら高度を上げていく。 道標は全く無いが、道はしっかりついており、要所にはテープもある。 右手から立ち上がってくる尾根方向に顕著な踏み跡。 ただし、’この先作業道’との標識がかかったロープで通せんぼされている。 このあたりからようやく源次郎岳が姿を現す。






　山頂直下の急坂（ロープあり）をこなすと源次郎岳山頂。
ここも木立に囲まれて展望効かず。 当初計画ではここで昼食と考えていたのだが、思いの他早く着いてしまったので、先へ。







　源次郎岳から一旦下り、登り返すとピーク。
源次郎岳よりこちらのほうが高い。 ’源次郎岳まで15分’との標識あり。 富士山の展望が開ける。




　下山開始。
途中、蛤岩を見送り、ピークから下ること15分で林道。 登り始めてからここまで誰にも会わず。 天気が良くて気持ちが良い。 昼食をとっていると、林道北方からフィールドスコープをかついだおじさんが歩いてきた。 塩山から歩いてきたと話すと、感心された。



　嵯峨塩館へ。
最後の下りで目測を誤り、嵯峨塩館より少々南側に下りてしまった。 車道をてくてく歩いて天目バス停。 時刻表を見ると次のバスは２時間後なので、先へ。 甲斐大和まで歩くことも考えていたが、温泉館を見つけてチェンジマインド。 公衆電話を借りてタクシーを呼ぶ。